メモ2

メモ 誰かの言葉・文

共感の能力

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共感の能力がある人にとって、傑作は生きた現実になり、友愛のきずなによってそこへ惹きつけられる心地がする。
巨匠は死なない。
その愛と不安は、幾度も繰り返して、われわれの中に生きるからである。
われわれの心に訴えるのは、手練よりは魂であり、技術よりは人間であって、その呼びかけが人間的であるほど、われわれの反応はそれだけ深いものになる。
巨匠とわれわれのあいだのこの暗黙の了解があればこそ、われわれは詩や物語の主人公とともに、苦しみ喜ぶことができる。

     岡倉天心
      1863年2月14日 - 1913年9月2日

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